レンジフード(換気扇)の掃除手順は?注意点やキレイに保つ方法も解説 キッチンの掃除の中でも、とくに手間がかかるのがレンジフード(換気扇)の油汚れではないでしょうか。この汚れを放置すると、思わぬトラブルの原因になることもあるため、定期的に正しい方法で掃除を行うことが大切です。

この記事では、レンジフードを掃除する重要性や具体的な手順、掃除時の注意点、キレイな状態を保つためのコツについて詳しく解説します。
 
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■目次
  まとめ
 

レンジフードを掃除する大切さ

レンジフード(換気扇)は、調理中に発生する油煙やにおい、湿気などを排出し、室内の空気を清潔に保つ重要な役割を果たしています。しかし、日々の使用で少しずつ油汚れが内部に蓄積していくため、定期的な掃除を怠るとさまざまな問題が生じます。

まず、レンジフードの内側に広がった油汚れは、においの原因となります。とくに気温と湿度が高くなる夏場は、汚れが酸化しやすく、悪臭が強まる傾向があるため注意が必要です。

また、内部でキャッチしきれなかった一部の油煙は排気ダクトを通じて屋外に排出されますが、その際に排気口周辺がベトベトになり、外壁やその周囲が汚れてしまいます

さらに、油汚れの蓄積は換気機能の低下を招き、調理時に発生する蒸気や室内のホコリが十分に排出されなくなります。その結果、キッチン内の空気が汚れ、カビや雑菌が繁殖しやすい環境が作られ、健康被害を引き起こすリスクも高まるでしょう。

換気効率の悪化は、モーターに余計な負荷がかかることで、電気料金の高騰やモーターの故障につながるケースも考えられます。そのほかにも、換気不良は一酸化炭素中毒につながる危険性もあります。

これらのことから、レンジフードの掃除は衛生面だけでなく、設備の寿命や光熱費、さらには安全性にも関わる重要なメンテナンス作業といえるでしょう。
 

レンジフードの掃除手順

レンジフードの油汚れは頑固で落としにくそうですが、手順に沿って進めることで、ご家庭でもキレイに掃除することが可能です。まずは、作業をスムーズに進めるために、必要な道具をそろえましょう。

以下に、レンジフードの掃除に必要なアイテムと、それぞれの用途を一覧にしました。ご自宅のレンジフードの形状や汚れの程度にあわせて、事前に準備しておくと良いでしょう。
 
必要なもの 理由
ゴム手袋 手の汚れ防止
洗剤(中性) 汚れ落とし
キッチンペーパーやぞうきん 汚れを取る・空拭き用
台所用スポンジ 汚れを取る
歯ブラシなどのブラシ 汚れを取る
新聞紙やビニール 養生用
大きめのゴミ袋 パーツの汚れを取る際の、ぬるま湯をためるのに便利 (シンクや大きめの容器などにぬるま湯をためてもOK)
 

【1】周囲を養生する



掃除中は油やほこりが飛び散ることがあるため、作業範囲をしっかりと養生することをおすすめします。レンジフードの下に新聞紙やビニールシートを敷き、ガスコンロや調理台が汚れないように保護しましょう。

また、壁面にもビニールシートなどを貼り付けて、養生しておくと安心です。これにより、掃除後の片付けが楽になるだけでなく、余計な汚れの広がりを防ぐことができます。
 

【2】電源を切る



安全に掃除を行うためには、必ずレンジフードの電源を切ってから作業を始めましょう。電源を切り忘れると、感電や誤作動によるケガの原因になることがあります。

なお、レンジフードの電源の切り方は、機種によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。「ブーツ型」やブーツ型の「プロペラファンタイプ」の場合、本体の内側上部にある電源プラグを抜くことで、電源を切ることができます。

「スリム型」のレンジフードは、電源プラグが幕板(前面のカバー)の内部に隠れているため、プラグを抜くには一度幕板を外す必要があります。

作業が難しい場合や手間がかかる場合は、キッチンのブレーカーを落として行うと安全です。ただし、キッチンのブレーカーを落とすと、冷蔵庫や電子レンジなど、他の家電の電源も一時的に切れてしまうため、事前に対策を取っておきましょう。
 

【3】パーツを外す

レンジフードの機種によって構造が異なるため、パーツの外し方や使用されているパーツも異なります。

もっとも確実なのは取扱説明書を確認することですが、ここでは多くの家庭のキッチンで採用されている、代表的な3つのタイプ(ブーツ型・スリム型・ブーツ型プロペラファン)のパーツの取り外し方法を種類別に解説していきます。
 

ブーツ型のレンジフード

ブーツ型(深型)のレンジフードは、昔ながらのスタンダードな形で、比較的パーツの取り外しが簡単です。以下の手順でパーツを取り外していきましょう。


 
  1. フィルターを外す: 
    フィルターの中央や端にあるつまみを持ち、少し持ち上げながら手前に引くと簡単に外せます。留め具が付いているタイプは、先に留め具を外しましょう。
     
  2. ベルマウスを外す: 
    フィルターを外すと、奥にドーナツのような形をしたベルマウスがあります。これはファンに取り付けられたカバーのような部品で、ネジで固定されている場合は緩めて外しましょう。ネジがないタイプは、手で簡単に取り外せます。
     
  3. シロッコファンを外す: 
    ベルマウスを外すと、奥にシロッコファンが現れます。ファンには「ワンタッチ式」と「ネジ止め式」があり、ワンタッチ式はボタンを押しながら引き抜くことで外せます。ネジ止め式の場合は、中心のつまみを「ゆるむ」と書かれた方向に回すと外れます。

いずれの作業も、パーツが落下しないよう両手でしっかり支えながら、丁寧に行いましょう。
 

スリム型のレンジフード

スリム型(薄型)レンジフードは、デザイン性と省スペース性に優れていますが、その分内部構造がやや複雑です。以下の手順でパーツを順番に取り外していきましょう。


 
  1. 整流板を外す: 
    レンジフードを覆う整流板の取り外し方は、機種によって異なります。マグネット固定式の場合は、整流板の手前を持って下方向に引くと外れます。レバー固定式の場合は、整流板の手前にあるレバーを下げることでロックが解除されます。ボタン固定式は、整流板の左右にあるボタンを押すことで開く仕組みです。整流板を丸ごと外せるタイプの場合は、奥のフックから持ち上げるようにして取り外しましょう。
     
  2. オイルトレーを外す: 
    製品によっては、整流板を開くと手前側に長方形のオイルトレーがあります。手前に引き出すだけで簡単に取り外せますが、溜まった油がこぼれないように、水平に保ちながら外しましょう。
     
  3. フィルターを外す: 
    オイルトレーを外した奥に、フィルターが設置されています。中央のつまみを回す、またはレバーを動かしてロックを解除し、手前にスライドさせるようにして引き抜きます。
     
  4. ベルマウス・ファンを外す:
    ベルマウスは、1カ所のネジを手で緩めたあと、右側にある2つのツメを下にスライドするように外しましょう。ファンは付属のボタンを押すか、中央にあるつまみを「ゆるむ」の方向に回し、ファンを引っ張ることで外すことが可能です。
     

ブーツ型(プロペラファン)のレンジフード

ブーツ型(プロペラファン)のレンジフードも、構造は比較的シンプルです。取り外し方は、以下のとおりです。


 
  1. フィルターを外す: 
    最初に、つまみを持ち上げながら手前に引いてフィルターを取り外します。
     
  2. プロペラファン・ファンケースを外す: 
    フィルターを外すと、扇風機のような羽を持つプロペラファンが見えます。ファンが回転しないようにしっかり押さえながら、中央にある固定ネジを「ゆるむ」や「Unlock」の方向に回します。ネジが緩んだらプロペラファンを手前に引き抜きましょう。次に、ファンケースを取り外します。ケース下部にあるネジをドライバーなどで外し、手前に引くと取り外すことができます。
     

【4】汚れを取り乾かす

取り外したパーツは、それぞれに合った方法で丁寧に洗浄しましょう。レンジフードの汚れを落とすには、つけ置き洗いが効果的です。40℃〜50℃程度のぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かした洗浄液を作りましょう。

その際、ビニール袋をバケツ代わりに使用することで、シンクが汚れにくく、後片付けがラクになります。

具体的なパーツごとの洗い方と乾かし方について、詳しく見ていきましょう。
 

フィルター

フィルターは油汚れがとくに溜まりやすい部分です。中性洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらくつけ置きし、汚れを浮かせてから、歯ブラシやスポンジでこすって落とします

金属製の場合、表面にキズがつかないよう力加減に注意しましょう。汚れが落ちたら、流水でしっかりとすすぎ、完全に乾くまで自然乾燥させましょう。



 

整流板

スリム型のレンジフードに使われている整流板は、油煙が直接当たるため、意外と汚れが目立つ部分です。中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸して固く絞ったぞうきんで表面を丁寧に拭き取りましょう。洗剤が残るとベタつきの原因になるため、水拭きした後に乾いた布で空拭きして、洗剤や水滴が残らないように仕上げると良いでしょう。

なお、掃除する際は、下に段ボールなどを敷くとキッチンや床が汚れずに済みます。



 

ベルマウス

ベルマウスはファンの風を整えるためのパーツで、ここにも油が溜まりやすい部分です。つけ置きしたあと、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて丁寧に洗い、表面の汚れを落としましょう

洗浄後は、水でしっかりと洗剤を洗い流してから自然乾燥させるか、乾いた布で水分を拭き取っておくと早く乾きます。



 

ファン

ファンの羽根は油がこびりつきやすいため、歯ブラシなどで細かく汚れをかき出すと効果的です。ただし、金属製の羽根は塗装が剥がれやすく、ゴシゴシこすりすぎるとキズの原因になるため注意しましょう。

プロペラファンの場合は、スポンジを使って汚れを落としましょう。

汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけ置きしてから洗うと落ちやすくなります。洗浄後は十分にすすぎ、自然乾燥させるか、布で水気を拭き取りましょう。



 

レンジフード本体の掃除

パーツだけでなく、レンジフード本体の内側外側も忘れずに掃除しましょう。中性洗剤を溶かしたぬるま湯にぞうきんやスポンジを浸し、軽く絞ってから汚れを拭き取ります

重曹やクレンザーなど研磨作用のある洗剤は、塗装面を傷つける可能性があるため避けてください。仕上げに水拭き、または乾いた布で空拭きし、洗剤や水滴が残らないようにします。



 

【5】パーツを元に戻す

すべてのパーツがきれいに乾いたら、取り外したパーツを元の位置に戻していきます。機種によって取り付け方法が異なるため、取扱説明書を参考にしながら確実に組み立てましょう。

すべてのパーツを正しく取り付けたら、電源を入れてファンが正常に回転するか、異音や異常な振動がないかなどの動作確認を行いましょう
 

レンジフード掃除に関する注意点

レンジフードの掃除は家庭でも対応可能ですが、扱い方を誤るとやけどや素材の劣化など、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。とくに調理後の高温状態での作業や、洗剤・フィルターの使い方には注意が必要です。

ここでは、レンジフードを安全かつ正しく掃除するために知っておきたい、3つの注意点を解説します。
 

調理直後に整流板を掃除する場合は火傷に注意する

調理が終わってすぐのタイミングでレンジフードを掃除しようとすると、整流板がまだ高温のままになっていることがあります。

とくに揚げ物や炒め物など、高温調理を行ったあとは熱がこもっている場合が多く、素手で触れると火傷をしてしまう可能性があります。厚手のゴム手袋をつけていても、整流板の熱は簡単に伝わるため危険です。

掃除を行う際は、調理後すぐに作業するのではなく、しばらく時間を置いて金属部分が十分に冷めたことを確認してから取りかかることをおすすめします。

調理後すぐに掃除をする場合は、直接素手で触れずにぞうきんやタオルを介して持つなどの工夫をすることが、安全に掃除するためのポイントです。
 

重曹の使用に注意する

重曹は弱アルカリ性で、キッチンの油汚れに強いとされ、掃除に活用する方も多いですが、使用には注意が必要です。油を中和しやすくする効果はありますが、素材によっては大きなダメージを与えてしまうこともあります

具体的には、重曹は研磨作用を持っているため、強くこするとレンジフードの塗装を傷つけたり、剥がしてしまったりする可能性があります。また、高温のお湯で重曹を溶かすとアルカリ度が高まり、洗浄力が増すため注意が必要です。

さらに、アルミ素材のパーツが黒く変色する恐れもあります。

そのため、重曹を使用する場合は材質をしっかり確認し、使用方法に注意しましょう。中性洗剤での掃除が基本とされているのは、こうしたトラブルを防ぐためでもあります。
 

市販の不織布フィルターは使わない

レンジフード掃除の手間を省くために、市販の不織布フィルターを取り付ける方もいらっしゃいますが、安全上の観点からは推奨できません。

まず、レンジフードは市販のフィルターが設置できる構造になってない場合が多く、後付けのフィルターで排気口を塞いでしまうと、換気能力が低下するためです。

また、不織布フィルターの固定が不十分な状態で使用を続けると、吸い込み口から外れて内部に落ち、火元に触れることで火災につながる可能性もゼロではありません。

安全のためには、市販の不織布フィルターは使用しないほうが良いでしょう。
 

レンジフードをキレイに保つ方法

レンジフードは、一度しっかりと掃除しても、調理のたびに油汚れが少しずつ蓄積していく場所です。キレイな状態を長く保つためには、こまめな掃除や使いやすい設備への見直しがポイントになります。

ここでは、日常的にできるお手入れの工夫や、掃除のしやすさを重視した機種の選び方についてご紹介します。
 

定期的に掃除する

レンジフードにこびりついた油汚れは、時間が経つほど固まって落としにくくなります。汚れが固着する前に、定期的な掃除を行うことが大切です。一般的な目安としては、3カ月〜半年に1回の頻度で掃除をするのが理想的ですが、レンジフードの機種や調理頻度によっても適切なタイミングは異なります。

例えば、揚げ物や炒め物をよくする家庭では、油汚れが溜まりやすいため、もう少しこまめな清掃が必要になるでしょう。

年に1度しか掃除する機会がない場合は、気温が高い5月〜9月頃に行うと、油汚れが落としやすいためおすすめです。

また、キッチンに掃除用のウェットシートやアルカリ電解水スプレーを常備しておくことで、調理後にサッと拭き取ることができ、日々の汚れが蓄積しにくくなります。日常的な「ついで掃除」を習慣化することで、後々の本格的な掃除が楽になるはずです。
 

掃除しやすいレンジフードに交換する

レンジフードの掃除が面倒に感じる原因の一つが、「掃除のしにくさ」です。手が届きにくかったり、パーツが複雑だったりすると、ついつい掃除を後回しにしてしまい、結果として頑固な汚れに悩まされることになります。

そこで注目したいのが、「掃除しやすいレンジフード」への買い替えです。最近では、汚れがつきにくい構造や自動洗浄機能を備えた高性能な機種も登場しており、お手入れの負担を大幅に軽減できます。

例えば、リンナイの「OGRシリーズ」は、ファンとレンジフード内部に油が侵入するのを防ぐ「オイルスマッシャー機能」を搭載しています。パーツの着脱も簡単なため、お手入れにかかる時間を大幅に削減可能です。

また、リンナイの「TAGシリーズ」は、「自動洗浄機能」を搭載しているのが特徴です。給水トレイをセットして洗浄ボタンを押すと、お湯を噴射してファンを自動で洗浄します。掃除頻度は2カ月に1回程度で済み、掃除方法も排水トレイを洗うだけで済むため、掃除時間を約75%削減できるとされています。

このような掃除がしやすい構造のレンジフードを選ぶことで、お手入れの心理的なハードルが下がり、キレイな状態をより簡単に保ちやすくなるでしょう。
 
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まとめ

清潔で快適なキッチン環境を保つためには、レンジフードの定期的な掃除が欠かせません。油汚れを放置すると、嫌なにおいの原因になるだけでなく、換気効率の低下や機器の故障、さらには火災などのリスクにもつながる恐れがあります。

とはいえ、レンジフードの掃除は手間がかかり、つい先延ばしにしてしまいがちです。その結果、油汚れがこびりついてしまい、さらに掃除が大変になってしまいます。

もし現在お使いのレンジフードの掃除に負担を感じているなら、お手入れが簡単な最新機種への交換を検討してみてはいかがでしょうか。お手入れの手間が大幅に軽減され、キッチンを常に快適な状態に保ちやすくなります。

鈴与商事では、お客様のライフスタイルやキッチンの形状に合わせた、豊富なラインナップのレンジフードを取り扱っております。レンジフードの交換をご検討の際は、ぜひお気軽に鈴与商事にご相談ください。
 
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