エアコンのリモコンが壊れたかも?反応しないときの診断方法や対処法 夏の暑さや冬の寒さが厳しいとき、エアコンがリモコンに反応しないと焦ってしまう方も多いでしょう。リモコンのボタンを押してもエアコンが動かない原因は、リモコン自体の故障か、エアコン本体の不具合のどちらかが考えられます。

この記事では、エアコンのリモコンが反応しないときに行うべき診断方法と対処法について解説します。まずは冷静に状況を確認し、原因を正しく見極めたうえで適切な対応を行いましょう。
 
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■目次
  まとめ
 

リモコンのボタンを押してもエアコンが反応しないときの診断方法

リモコンを押しても本体が反応しないときは、慌てて修理を依頼する前に、まずは自分で原因を特定することが重要です。問題がリモコンにあるのか、それともエアコン本体にあるのかを正しく診断することで、適切に対処できます。

ここでは、リモコンのボタンを押してもエアコンが反応しないときの5つの診断方法を順にご紹介します。
 

本体のランプが点灯していないか



まずはエアコン本体の状態を確認しましょう。多くのエアコンには、エラー発生時にランプが点滅する機能が備わっています。エアコン本体のランプが点滅している場合は、何らかの不具合を示している可能性があります。

点滅している場所や点滅パターンによって原因や対処方法が異なるため、取扱説明書やメーカーの公式ホームページを確認し、点滅の意味を調べてみましょう。エラーコードが表示されている場合もあるため、正確な診断のために必ずチェックし、点滅していない場合は、次の確認へ進みましょう。
 

本体の「応急運転スイッチ」で電源が入るか



次に、エアコン本体にある「応急運転スイッチ」を押して、電源が入るかどうかを確認しましょう。このスイッチは、リモコンが使えないときに一時的にエアコンを操作できる便利な機能です。スイッチの位置は、通常はエアコン本体の前面パネルを開けた内側に設置されています。

応急運転スイッチで電源が入る場合は、リモコンに問題がある可能性が高いです。リモコンの不具合については、後述する「リモコンが正しく動作するか」や「信号が出ているか」などの項目で詳しく確認してください。

一方で、応急運転スイッチでも電源が入らない場合は、エアコン本体に問題がある可能性があります。電源プラグの抜き差しを行い、さらにブレーカーが落ちていないかも確認してみましょう。それでも改善しない場合は、専門の業者に点検を依頼することをおすすめします。
 

リモコンが正しく動作するか

リモコン自体に異常がないかもチェックする必要があります。まずは、ボタンを押したときに液晶画面が正しく表示されるかを確認してください。

液晶表示が正しく切り替わらない、または表示が薄くなっている場合は、リモコンに問題がある可能性があります。

以下の方法を順に試して、エアコンが反応するか確認してみましょう。
 
  • 汚れを取る
    リモコンのボタン部分や赤外線送信部に汚れやほこりが付着していると、正常に動作しない場合があります。柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。
     
  • 電池交換を行う
    電池残量が少ないと動作が不安定になります。新しい電池に交換して改善するか確認してみてください。
     
  • リセットを実施する
    電池を交換したあとに、リモコンにリセット機能がある場合はリセットボタンを押して初期化してみましょう。リセット方法はリモコンの機種によって異なるため、製品の取扱説明書を確認してください。
 

リモコンから信号が出ているか

リモコンは赤外線を利用してエアコン本体のセンサーに指令を送る仕組みになっています。そのため、リモコン自体が赤外線信号を発していなければ、どんなにボタンを押しても本体は反応しません。

リモコンから電波が適切に送信されているかを調べる簡単な方法として、スマートフォンなどのカメラを使用する方法があります。カメラをリモコンの送信部分に向けた状態で、リモコンのボタンを押してみてください

カメラの画面上で送信部分が光って見える場合は正常ですが、光って見えない場合は故障している可能性があります。



この方法で異常が確認された場合は、電池の消耗や内部エラーが原因の場合もあるため、電池交換を行ってからリセットボタンを押して改善するか確認してみましょう。それでも反応しない場合は、新しいリモコンの購入や修理を検討する必要があります。
 

リモコンの動作に影響する環境でないか

リモコンとエアコン本体のどちらにも問題がなさそうなのに動作しない場合、周囲の環境が影響している可能性があります。

以下の点を確認してみましょう。
 
  • リモコンと本体受信部のあいだに遮蔽物がないか
    家具やカーテン、観葉植物などがリモコンとエアコン本体の受信部の間にあると、赤外線信号が遮られてしまう可能性があります。リモコンの向きを調整したり、遮るものを移動してみたりしましょう。
     
  • 本体受信部に強い光が当たっていないか
    直射日光や蛍光灯などの強い光の影響で、エアコンが赤外線信号を正常に受信できない可能性があります。カーテンやブラインドで光を遮ることで改善するケースもあります。
     
  • 電子点灯型の照明器具がないか
    電子点灯型の蛍光灯やLED照明の影響で、赤外線の通信を妨害している可能性もゼロではありません。このような環境では、リモコンの信号を受信できる距離が短くなったり、まったく動作しなくなったりする場合があります。エアコン本体の受信部に近づけてリモコンを操作するか、照明を一時的に消してからリモコンを試してみましょう。
 

エアコン本体が故障している場合の対処法

エアコンがリモコンに反応せず、応急運転スイッチでも動かない場合は、本体そのものが故障している可能性があります。エアコン本体の故障が判明した場合は、修理または買い替えを検討する必要があります。

修理と買い替えのどちらを選択するかは、エアコンの使用年数や保証期間、修理費用などを考慮し、総合的に判断すると良いでしょう。

ここからは、エアコン本体の修理と買い替えの判断基準について解説します。
 

保証期間が残っている場合は修理をする

エアコン本体の保証期間が残っている場合は、修理したほうが費用を抑えられる可能性があります。

ただし、一般的なメーカー保証は、「本体1年」「圧縮機等の冷媒回路5年」と短いため、すでに保証期間が過ぎているケースも多いでしょう。また、メーカーが部品の保有や生産を終了しており、修理自体が不可能なケースもあります。

一方で、購入時に設置業者独自の有償保証を追加していた場合は、修理可能な期間が延長されている場合もあるため、確認してみましょう。

例えば鈴与商事では、購入いただいたメーカーに応じたメーカー保証に加え、保証期間の延長をご希望の方に「あんしん延長保証」を提供しています。詳しくはお問い合わせください。
 
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10年前後使用している場合は買い替えをする

エアコンの使用年数が10年前後であれば、修理よりも新しい機種への買い替えを検討した方が経済的なメリットが大きい場合があります。

一般的に、エアコンの寿命は約10年とされており、10年前後使用するとさまざまな部品が劣化し、故障した箇所を修理しても、別の部分で次々と不具合が起こるリスクがあります。そのたびに修理費用が発生すると、結果的にコストがかさんでしまうでしょう。

その点、最新の省エネエアコンは電力効率が向上しているため、買い替えることで毎月の電気代の削減が期待できます。長期的な視点で考えると、修理費用と電気代の節約効果を合わせて、買い替えのほうが経済的にメリットは大きいです。

エアコンの買い替えをご検討の際は、鈴与商事の取り扱う高性能エアコンの豊富な商品ラインナップをチェックしてみてください。購入から設置、保証まで一貫して対応いたします。
 
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エアコンのリモコンが故障している場合の対処法

診断の結果、リモコンに問題があると判明した場合は、リモコンを単体で購入することが可能です。メーカーの公式サイトやインターネットショッピングサイト、または近くの家電量販店などでも取り扱いがある場合があります。

リモコンを単体で購入する際には、「エアコン本体の型式」と「リモコンの型式」を事前に確認しておくことが重要です。なお、エアコンの製造が終了してから10年以上経過している場合、純正リモコンの在庫がない可能性がありますが、その場合は、複数のメーカーや機種に対応できる汎用リモコンを活用するという選択肢もあります。

ここでは、純正リモコンと汎用リモコンの特徴と、購入時の注意点をご紹介します。
 

純正リモコン

純正リモコンを使用したい場合は、今まで使用していたリモコンと同じ機種を探すか、またはメーカーが提供する共通リモコンを探す方法が基本です。

もし同じ型番のリモコンが入手困難な場合でも、メーカーが提供する「共通リモコン」が使えるケースがあります。共通リモコンを購入する際には、現在使用しているエアコンの型式が対応機種リストに含まれているかを必ず確認しましょう。

純正リモコンはメーカーが品質を保証しており、長期間使用しても故障が起こりにくく、すべての機能を完全に使用できるメリットがあります。価格は汎用リモコンより高めですが、安心して長く使用したい場合におすすめです。

操作性も従来と変わらないため、使い勝手の面でも安心感があります。とくに細かい設定や特殊な機能を日常的に使用している場合は、純正リモコンを選ぶと良いでしょう。
 

汎用リモコン

汎用リモコンは、エアコンの製造元とは異なる企業が開発・生産している代替品であり、正規品よりも低価格での購入が可能です。

エアコン本体が古く、純正リモコンがすでに生産終了している場合であっても、汎用リモコンなら使用できる可能性があります。

ただし、汎用リモコンはさまざまなメーカーや機種に対応するため、すべての機能が完全に使えるとは限りません。例えば、タイマー設定や内部クリーン機能など、機種固有の機能に対応していないこともあります。

また、製品によって品質にもばらつきがあるため、レビューや評価を確認し、信頼できるメーカーのものを選ぶことが大切です。購入前に対応機種を確認し、必要な機能が使用できるかどうか、品質に問題がないかを確かめてから選ぶと良いでしょう。
 

まとめ

エアコンのリモコンが反応しないのは、リモコン自体の問題か、エアコン本体の不具合のどちらかが原因として考えられます。リモコンと本体それぞれの動作確認を行い、問題を確認したうえで、リモコンもしくはエアコンの修理や買い替えを検討しましょう。

リモコンが故障している場合は、純正リモコンまたは汎用リモコンを購入すると解決できます。純正リモコンは故障が起きにくく品質も安心ですが、対応するリモコンが入手困難な場合は、汎用リモコンも選択肢に入れると良いでしょう。

一方で、エアコン本体に問題がある場合は、保証期間内であれば修理のほうが費用を抑えることが可能です。ただし、使用年数が10年を超えている場合は、ほかの部品も劣化している可能性が高く、修理費用がかさむリスクがあるため買い替えをおすすめします。

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