エアコンを冷房運転にすると湿度が上がる原因と対策 「エアコンの冷房を入れると部屋がジメジメする」
「湿度が高くて快適に過ごせない」

エアコンの冷房使用時に、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。冷房中に湿度が上がるのは、エアコンの使い方や設定が原因かもしれません。

この記事では、冷房中に湿度が上がる2つの原因と対処法を詳しく解説します。対策を試しても改善しないときの解決策もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

もしかして寿命かも?
\10年前後使用しているなら交換のご検討を/
■目次
  まとめ
 

エアコンの冷房を付けているときに湿度が上がる原因

エアコンの冷房を入れると、通常は「室温とともに湿度も下がる」ことが期待されますが、実際には「冷房をつけているのに部屋が蒸し暑い」「湿度計を見ると湿度が逆に上がっている」といった現象が起こることがあります。これはエアコンの不具合というよりも、使い方や空気の性質に原因がある場合が多いです。

ここでは、冷房運転中に湿度が上がってしまう原因として、以下の2つを解説します。
 
  • 【原因1】湿度戻りが起きている
  • 【原因2】設定温度が低い
 

【原因1】湿度戻りが起きている

冷房使用時に湿度が上がる原因の一つが、「湿度戻り」です。これは冷房の仕組みによる自然な現象であり、とくに短時間で冷やしすぎている場合や、設定温度が高すぎる場合に起こりやすくなります。

エアコンは室内が設定温度に達すると、冷房運転を一次的にストップし、室外機も停止します。しかし、室内機は「送風モード」に切り替わった状態で運転を続けることがあり、この送風によって、エアコン内部にたまった水分が送風により室内に戻り、湿度が上がってしまうのです。

湿度戻りが起こる主な原因は、以下のとおりです。
 
  • 風量設定が高すぎる
  • 冷房の設定温度が高すぎる
  • 梅雨など湿気の多い季節

このように湿度戻りは、エアコンの使用環境や設定によって発生しやすく、冷房中でも室内がジメジメと感じられる大きな要因となります。
 

【原因2】設定温度が低い

冷房中の設定温度が低すぎることも、湿度が上がる原因の一つです。これは、空気の「飽和水蒸気量」という性質に関係しています。

空気が含むことができる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)は、気温が高くなるほど多くなり、気温が低くなるほど少なくなります。そのため、同じ水分量であっても、温度が低い状態では湿度が高く、温度が高い状態では湿度が低くなるのです。

つまり、以下のような関係といえます。
 
  • 空気の温度が高い → 飽和水蒸気量が多い → 相対湿度は低くなる
  • 空気の温度が低い → 飽和水蒸気量が少ない → 相対湿度は高くなる

冷房の設定温度を極端に低くすると、空気中の水分量が変わらなくても相対湿度は上昇してしまい、ジメジメと不快に感じることがあるでしょう。
 
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エアコンの冷房運転で湿度が上がった際の対策

冷房をつけているときに湿度が上がった場合は、エアコンの使い方を見直すことで解決できる場合があります。ここでは、「湿度戻り」や「設定温度の低さ」が原因となっている場合に有効な対策を詳しく解説します。
 

「湿度戻り」に対する対策

冷房中に湿度が高くなる「湿度戻り」は、室内が設定温度に達したときに起こりやすい現象です。湿度戻りを防ぐためには、以下の5つの対策が有効です。
 
  • ドライ運転にする
  • 設定温度を下げる
  • 風量を弱める
  • フィルターや室外機の掃除をする
  • 外気を取り込まないようにする

一つずつ詳しく解説します。
 

ドライ運転にする

湿度戻りを防ぐためには、「ドライ運転(除湿モード)」を活用するのが手軽な方法です。ドライ運転では、室温が設定温度に達しても送風運転に切り替わる「サーモオフ」機能が稼働せず、湿度戻りが発生しにくいという特徴があります。

ただし、ドライ運転を長時間続けると、室温が下がりすぎてしまうことがあるため、適度に切り替えるなどして使い方には注意しましょう。
 

設定温度を下げる

設定温度を一時的に下げる方法も、湿度戻りを抑えたいときに効果的です。室温が高めに設定されていると、すぐに設定温度に達してしまい、送風モードに切り替わりやすくなります。その結果、湿度戻りが起きてしまいます。

まずは、設定温度を2〜3度下げてみて、部屋のジメジメ感が解消されるかを確認してみましょう。快適になったら設定温度を少し上げるなど、様子を見ながら温度を調整して使用するのがおすすめです。
 

風量を弱める

風量が強すぎると、エアコン内部にたまった水分が室内に放出されやすくなり、湿度が上がる原因になります。室内に湿度が戻らないようにするには、エアコンの風量を弱くするのも有効な対策の一つです。

湿度が気になる場合は、風量設定を「弱」または「自動」に変更し、室内をゆっくりと冷やすことで湿気戻りを抑えることが可能です。これにより、エアコンが頻繁に送風モードに切り替わるのを防ぎ、結果として室内の湿度上昇を抑えられます。
 

フィルターや室外機の掃除をする

エアコンのフィルターや室外機が汚れていると、エアコン内の熱交換器が必要以上に冷やされて結露が多く発生し、湿気戻りが起きやすくなります。そのため、フィルターや室外機は定期的に掃除することが推奨されます。

フィルター掃除の頻度は、2週間に1回が目安です。お手入れ方法は、まずフロントパネルを開いてフィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取ったあと、洗剤か水洗いで汚れを落とします。その後十分乾かし、もとに戻しましょう

室外機の掃除の仕方は、エアコンの電源を切ってから網目部分や熱交換器に溜まったゴミを乾いたブラシで払い、掃除機で吸い取るのが効果的です。季節の変わり目ごとに、フィルターとあわせて室外機の掃除も心がけましょう
 

外気を取り込まないようにする

冷房運転中に換気扇を回したり窓を開けたりすると、外の湿った空気が室内に入り、湿度が上昇してしまうことがあります。とくに、梅雨や夏場など湿度の高い時期は注意が必要です。

湿度が気になる場合は、必要な換気以外はできるだけ外の空気が入り込まないように換気扇を止め、窓やドアを閉めて湿気の流入を防ぐことも一つの方法です。
 

「設定温度が低い」に対する対策

エアコンの設定温度を上げることで湿度を下げられますが、それでは快適さが損なわれてしまいます。そこでおすすめなのが、エアコンの「除湿機能」を活用することです。

除湿運転に切り替えると、室温を涼しく保ちながら湿度を効果的に下げることが可能です。

エアコンの機種によっては、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」が選べるタイプもあります。「弱冷房除湿」は室温をゆっくり下げながら除湿を行うため、冷えすぎを防ぎつつ湿度も下げられるのが特徴です。一方、「再熱除湿」は温度をほぼ一定に保ちながら湿度だけを下げる方式で、寒くなりにくいため快適さを保ちたいときに最適です。

エアコンの性能や設置環境に合わせて、除湿機能を上手に使用しましょう。
 

それでも冷房運転時の湿度が上がってしまう場合は交換の検討を

ここまでの対策を試しても、冷房運転時の湿度が上がってしまう場合は、エアコン本体の劣化や寿命が原因かもしれません。

エアコンの寿命は10年程度が目安とされており、長く使用していると、除湿や冷暖房が効きにくくなったり、消費電力が増えて電気代が高くなったりする場合があります。10年前後使用している場合は、買い替えを検討するタイミングです。

最新機種に買い替えると、室内の湿度や温度を快適に保ちやすくなり、省エネ効果も期待できます。

エアコンの買い替えをご検討の際は、鈴与商事にご相談ください。豊富な取り扱い機種と、地元業者による丁寧で安心な施工が特徴です。さらに、家電量販店に負けないお得な価格で提供しております。月々890円(税込)から利用できるリース形式の「定額パック(月額払い)」にも対応しており、負担を抑えて導入できます。

家庭用エアコンの平均寿命は何年?買い替え時期や長く使うためのポイント>>
 

まとめ

エアコンの冷房運転中に湿度が上がる主な原因として、「湿度戻り」や「設定温度の低さ」が考えられます。湿度の上昇を防ぐためには、ドライ運転の活用や風量の調節、フィルター・室外機の清掃といった対策が有効です。

さまざまな対処法を試してもジメジメ感が解消されない場合には、エアコン自体の性能に問題がある可能性もあります。とくに10年前後使用しているエアコンは、買い替えを検討するタイミングかもしれません。最新のモデルは除湿機能や省エネ性能も向上しており、より快適に過ごしやすくなるでしょう。

エアコンの購入や買い替えをお考えの方は、最新機種を豊富に取り揃えている鈴与商事にご相談ください。地域に密着した丁寧な施工と、充実したアフターフォローで、購入後も安心してエアコンをご利用いただけます。

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